koza pens

おうちのインターネットやパソコン関係の記事をメインに、日常生活であった、共有したい出来事を書き綴っていこうと思っています。

靴が鳴る―幼い頃の淡いけどいい思い出と―

お手て つないで

野道を行けば

みんな可愛い 小鳥になって

唄をうたえば 靴が鳴る

 

小学校や幼稚園の頃、

夏休みなどの長い休みのとき、

田舎の祖父母の家に行っていた。

 

その頃は

祖母も元気で、

夕方になると、家の近所をよく散歩したものだ。

「あそこの坂の上の標識のところまで歩いたら戻ろう」

と祖母と話して、緩やかな坂道を登っていた。

 

夕日に照らされながら、

祖母が童謡「靴が鳴る」を歌ってくれた。

 

―最近、少し太ってきて、

お腹が出てきてしまった。

さすがにまずいなと思って、

休みの日には公園に出向き、

30分ほどの散歩を始めた。

夕方、買い物ついでというか、

買い物に行く前に時間を作っている。

その公園は、一周すると1km、坂道もあり、歩きごたえがある。

 

夕日に照らされながら、公園の坂道に差し掛かったとき、

忘れていたはずの幼い頃の記憶が蘇った。

歌を歌いながら祖母と散歩したあのときの記憶。

当時元気だった祖母も、

今は足が弱くなり、家の中を移動するのもやっとである。

祖父も数年前に亡くなった。

 

あっという間に過ぎていった時間は、

短いようで長く、

いろいろな物事を変えていった。

これから過ぎゆく時間は、

自分の人生や周りの環境をどのように変えていくのだろうか。

夕日に照らされながら期待と不安が表裏一体となった。